フロートガラスに関するQ&A
- 普通のガラス窓にはどうして結露ができるのですか?
- 温かい室内側の空気に含まれる水分が、ガラスの表面で冷やされて水滴となり結露します。
複層ガラスにすると、外気温が低い寒い場合でも、室内側ガラス表面の温度は下がりませんので、結露が発生しにくくなります。(※結露防止には、複層ガラスにすると同時に、「台所・浴室の湿気を換気扇で排出する」、「洗濯物を室内に干さない」など、部屋の中の湿度を下げる工夫も必要です。)
- 普通のガラスにフィルムを貼って防犯効果はありますか?
- 一般的なフィルムは、ガラスが飛び散るのを防ぐことを目的にしているので効果は期待できません。また、防犯性能を謳ったフィルムについては、欧米などの公的な規格に定められた試験に合格しているかを確認することが必要です。フィルムは定期的な貼り替えによりトータルコストが高くなりますし、施工の方法によっては効果が損なわれますので注意が必要です。
- 泥棒が一般的な透明ガラスを破るのにどれくらい時間がかかるのですか?
- 数秒から数十秒でガラスを破り、侵入してしまいます。ガラスが泥棒に狙われやすいのはこのためです。逆に泥棒は時間がかかるガラスを嫌がります。侵入に5分以上かかると7割以上の泥棒があきらめると言われています。防犯ガラスは突き破りにくく、侵入するのに時間がかかるガラスなのです。
- ガラスを替えるだけで防音性能は上がりますか?
- 窓の防音性には「サッシの気密性」がかなり影響します。音波は、光よりもずっと波長が長いので、障害物の周囲から裏側に回る(回折)性質を持っていますので、隙間や孔から容易に室内に入ってしまいます。ガラスを替えるとともに、音が入りやすいサッシ周辺の隙間を少なくしたサッシ(気密サッシ)を用いることが大切です。
- 普通のガラスにフィルムを貼って地震対策に効果がありますか?
- フィルムは短期的な地震対策に有効です。一方、フィルムは定期的な貼り替え工事が必要ですので、長期的にみればトータルコストは高くなります。また、施工の方法によってはガラスの飛散防止効果が損なわる場合があります。新築時や長期にわたって地震対策を行う場合には合わせガラスがおすすめです。
- マンションに住んでいますが、窓ガラスの取替えはできますか?
- 取替えはできますが、分譲マンションの場合、窓は共用部にあたりますので、管理組合の承諾が必要です。
- 普通の家の窓には何ミリの厚さのガラスがはまっていますか?
- 一般的な住宅では、透明のガラスの場合は一般的に3~6ミリ、不透明の場合は4ミリ、網入りの場合は6.8ミリです。
- ガラスの重さはどれくらいですか?
- 板ガラスの比重は2.5です。計算式は、板ガラスの重量(kg)=2.5×板ガラス厚さ(mm)×板ガラス面積(㎡)です。ちなみに、5mmの厚さで1m×1m(1㎡)の大きさの板ガラスの重量は、12.5kgとなります。
- ガラスに寿命はありますか?
- 板ガラスそのものに寿命はありません。しかし、板ガラスとその他部材を組み合わせた合わせガラスや複層ガラスには組み合わせた部材の経年劣化が考えられるので、製品としては寿命があるといえるでしょう。
- 今窓で使っているガラスを再利用して複層ガラスや合わせガラスに取り替えることはできますか?
- 今入っているガラスを再利用して、複層ガラスや合わせガラスに加工することはできません。
- 今使っているサッシにはどのくらいの厚さのガラスが入れられるのでしょうか?
- 1枚ガラスの入っている一般的な住宅用サッシの場合、ガラス嵌め込み部分の広さ(溝幅)が9mm、11mmとなっています。(サッシメーカーにより違う場合もあります。)
一般的には、9mm・11mmの溝幅のサッシには、6.8mmの網入(線入)までの厚さのガラスが嵌め込み用ガラスとして想定されていますが、ガラスとサッシの間に一定の間隔(面クリアランス)が必要となりますので、嵌め込み可能なガラス厚については、街のガラス屋さんにご相談ください。
- 一戸建て住宅に住んでいますが、サッシはそのままでガラスだけ取り替えることはできますか?
- ほとんどの場合可能です。
一般的な住宅用サッシの場合、強化ガラス(厚さ4mmか5mm)や合わせガラス(総厚6mm)や防犯ガラスの一部はそのまま取り替えることができます。ガラスの総厚さが大きくなる場合(複層ガラスや網入りガラスを使った防犯ガラス・合わせガラスなど)はアタッチメントと呼ばれるアダプターを使ってガラスの厚さを調整します。
詳しくはお近くの街のガラス屋さんにご相談ください。